東商の活動

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セミナー「渋沢が創り上げた金融の形とこれからの在り方~逆境のときこそ、力を尽くす~」を開催しました

2020年7月8日
東京商工会議所
広報部 経済資料センター
第1部で第一国立銀行の設立経緯を語る塚本講師

第1部で第一国立銀行の設立経緯を語る塚本講師

第2部で対談を行う守屋講師

第2部で対談を行う守屋講師

会場の様子

会場の様子

 東京商工会議所は7月6日、初代会頭である渋沢栄一の精神を広く啓発するため、第1回セミナー「渋沢が創り上げた金融の形とこれからの在り方~逆境のときこそ、力を尽くす~」を開催。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から対象を限定して行い、東商議員企業や支部会長ら49人が参加しました。

 第1部ではみずほフィナンシャルグループ名誉顧問で東京商工会議所の特別顧問を務める塚本隆史氏が登壇し、第一国立銀行の設立経緯から資本主義の変遷、金融危機や日本的経営の課題などについて講演しました。塚本氏は、渋沢から学ぶべきこととして「金融は実業の支援を旨とすべきこと、銀行の本質は信用であること、広い視野をもって物事に臨むこと」の3点が重要と強調。その上で、「渋沢の残した普遍的な真理をしっかりと受け止め、変化に応じて磨き上げ、これからの世代のために役立てていくことが求められている」と述べました。

 続いて、第2部では中国古典研究家の守屋淳氏との対談を実施しました。守屋氏は、今回の新型コロナウイルスのような危機的状況になると、「論語」や「道徳」などと簡単には言えない場面も出てくると指摘した上で、「論語」と「算盤」の両者を一致させるための知恵に関して質問。塚本氏は、「道徳や倫理は上位概念。ビジネスを行う上で、常に道徳や倫理の視点を持ちながら行動すれば、相反することは起きない」と回答しました。

 参加者からは、「逆境のときこそ力を尽くした渋沢の精神が、新型コロナウイルスにより経済が混迷している現在と重なり、これからの在り方を考え直すきっかけとなった」「海外の様々な知識に貪欲であり、それを若い世代に伝えていく渋沢のグローバルな姿勢に感銘を受けた」などの声が聞かれました。

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