東京商工会議所 台東支部（小田切満寿雄会長・㈱オダギリ会長）は、このたび、台東区で育まれてきた江戸の伝統文化である花街に注目し、浅草および台東区全体の地域観光の活性化を目的として、「浅草花街（かがい）いろは」を発行しました。

　浅草花街は、江戸中期頃が発祥といわれ、現在は浅草寺の北側に位置しています。芸妓・(※1）幇間（ほうかん）・料亭が一丸となって支える文化・技術を、花街を訪れたことのない方々にも親しんでいただくため、本冊子では、日々稽古に勤しむ若手の芸者や幇間へのインタビュー、お座敷遊びの方法、歴史やマナー、用語などをわかりやすく解説しています。

（※1）幇間...場を盛り上げる役割で、別名「太鼓持ち」とも呼ばれる男性芸者衆

上野・浅草・谷中・浅草橋など多彩な地域性と、歴史・産業・文化を保有する台東区には、国内外から年間5,000万人以上の観光客が訪れ、外国人観光客は830万人に上ります（※2）。年々観光客が増加する中、2020年オリンピック・パラリンピックに向けて、台東区の観光分野のエリア・時間・客層の幅をさらに広げるため、冊子は日本語版だけでなく、英語版も作成しました。今後、本冊子を国内外の観光客に活用していただけるよう、配布・PRしてまいります。

（※2）2016年度台東区観光統計・マーケティング調査より引用