区の特色

区の特色

目黒区の概観

目黒区の歴史・産業・商業・計画

目黒区は、江戸時代には江戸市中の野菜を供給する近郊農村地域であるとともに、古くからの神社仏閣等の立地を背景とする近郊遊楽の地として親しまれてきた。明治以降、大正12年の関東大震災、昭和2年の東横線開通などを主な契機として、比較的環境に恵まれた住宅地域へと変化してきた。
産業的には、明治期に目黒川や三田用水の利用を目的とした工業集積が始まり、昭和に入ると、京浜工業地帯の後背地として工業集積が進行するとともに、商業では、宅地化の進行に伴い、近郊農地から最寄り品商業地として近隣商店街が形成され、中目黒や自由が丘をはじめとするおしゃれな商業地を擁する地域として発展してきた。
区内の事業所数では、卸・小売業、サービス業で全体の約74.3%を占めており、卸・小売業は、製造業とともに減少傾向にある。従業員規模別でみると、49人以下の事業所数96.4%、従業員数57.4%、4人以下では事業所数が58.9%、従業員数12.7%であるのに対し、50人以上は事業所数3.0%、従業員数42.6%となっている。
かかる状況下、目黒・駒沢通りを中心とした家具・インテリアショップや中目黒地域・目黒川沿いに衣料・雑貨・飲食店等が集積し始め、マスコミに取り上げられるなど新しい産業の芽生えが見られる。
目黒区では、平成21年10月に平成22年度から31年度までの10カ年を計画期間とする新たな基本計画を策定し、「ともにつくる みどり豊かな 人間のまち」を目指して、施策を総合的・計画的に推進している。

観光まちづくりの推進

平成17年3月に策定された「目黒区観光ビジョン」に基づき、地域の住民、事業者、団体、行政が連携・協力し地域の歴史や文化、産業、自然などの観光資源を活かしながら人々の交流を促進する観光まちづくりが推進されている。平成21年10月に「めぐろ観光まちづくり協会」が発足し、観光を通じた地域活性化が推進されている。

調和のとれた都市構造の実現に向けたまちづくりの推進

平成16年3月に策定された「目黒区都市計画マスタープラン」に基づき都市整備が進められている。大橋一丁目・中目黒駅・目黒駅・自由が丘駅の各周辺地区を広域生活拠点として街づくりを推進しており、「大橋1丁目周辺地区整備計画」に基づく、首都高中央環状線(新宿線・中央線)と3号渋谷線を連絡する大橋ジャンクション(JCT)の開通や「中目黒駅周辺地区整備構想」に基づく、上目黒一丁目地区の市街地再開発事業の「中目黒アトラスタワー」の完成等の都市整備が順調に進められている。今後は、「自由が丘地区都市再生整備計画」に基づく駅前広場や駅周辺の道路整備、東京メトロ副都心線と東急東横線の相互乗入や上目黒1丁目旧国鉄清算事業団宿舎跡地開発等周辺の開発動向を踏まえた中目黒駅周辺地区整備構想の改定が行われる予定。