江東区 木材総目録
7/116

森林浴の癒し効果をご存知の方も多いはず。その秘密は、木の香りの主な成分であるフィトンチッドと言われています。実際に木の香りによって血圧が下がり、脈拍も落ち着き、ストレスホルモンも減少するという実験結果が出ています。最近では、学校や病院、老人ホームなどの内装に、木材を積極的に取り入れるケースも増えています。気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎の大きな原因のひとつ、ダニ。ある実験では、集合住宅の床をカーペットからナラ材でできたフローリングに改装したところ、ダニが激減しました。これは木の調湿効果や木の香りが有効に働いたこと、また隠れ場所になるような�間がなくなったからと言われています。木は清潔で健康な暮らしを支えているのです。ヒバやヒノキを使った「まな板」が多いのは、なぜだと思いますか? 実は、ヒバに含まれるヒノキチオールや、ヒノキから抽出される精油には、強い殺菌作用があるのです。その効果は、院内感染の原因となるMRSAや、大腸菌O-157に対しても有効と言われています。ヒバやヒノキは、消毒剤や養毛剤、化粧品、歯磨き粉など、さまざまな製品に利用されています。木には人を癒す力がある。木はダニを寄せつけない。木には抗菌作用がある。木と健康木と健康木は人にやさしい。資料:木材学会誌vol.40.No.11 飯沼他 1994資料:アレルギーの臨床 高岡正敏 1989資料:森林総合研究所生物活性物質研究室 宮崎良文 1996時間(分)0.505101520151050100生菌数丁子油の主成分(オイゲノール)オレンジ果皮油木材のフィトンチッド9095100105050100ダニ数(匹/m2)(%)改装前改装後104匹23匹MRSAに対するヒノキチオールの抗菌活性フローリング改装前後のダニ数の変化木の香りによる血圧の低下脈拍血圧6

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です