王子セレクション


お店・企業


● 丸山商店 ● 王子デザイン
■狐の行列 ■王子田楽 ■ものづくり夜間大学 ■王子が舞台の小説 ■街のミュージシャン

★猫好きのココロを“キュン”とさせちゃう雑貨屋さん
   あ、ここにいると気持ちいいな・・・元祖猫商 丸山商店

このお店は、王子の町の路地にあります。駅北口から5~6分歩くと北本通り沿いの歩道に小さな看板を発見!
「あと65歩」と書いてあるので数えながら進む。「リアルナ○ジャタウンだ」と誰かが言ったという、お店が並ぶ路地を進むこと60歩目で入口に到着しました。

お店の入口

■ 昭和レトロブームの前から・・・
オープン1周年を迎えたばかりで、のれんなどはまだ新しい感じ。でも「昭和レトロな猫の店」にふさわしい雰囲気プンプンの店内です、BGMの懐かしいメロディが店の外にも流れています。(好きな歌が聞こえると店内に入って一緒に唄っては帰っていくご近所さんもいるとか)「猫が通る路地裏に面した場所」が立地の条件だったという店主の目に適ったこの場所は、インターネットの空き店舗情報で「たまたま見つけた」とのこと。運命の出会いを感じ、即決で契約・・・それはそうでしょう。買おうと思っても手に入れるのは難しい裸電球のスタントが店内に残ったままだったというのだから!
あとは知らずに知らずに増えていた猫好きの自分の部屋にあったものをそのまま移動(だから非売品のインテリアもあります)。昭和アイテムコレクションが妙に居心地よさそうに並んでいます。何よりも店主本人が一番心地よいスペースのようです。それは「猫好き」共通の気持ち!
照明店内

■ ネットショップから実店舗へ
既にネットで実績があり、それだけでもリピーターは掴んでいたわけで「出店の必要はなかったのでは?」の問いに「やはり写真だけでは伝わらない自分が好きなものに直接触れてもらいたい」という気持ちと「わざわざ来ていただける空間を創りたかった」とのお答え。開店時「場所が悪い」という反対の声も知人から出たようですが、「やはり知っている街でお店を出したい。地元が好きだから」という思いを貫いての決断。でもそれは大正解だったようです!
好きなアイテムを売るのだから、自分が心地良いと思える好きな場所で開けば、そこが益々好きになる。それは同じものを好きな人に伝わり、集客と売り上げに繋がる・・・
本来、お店とはこういう場所だったのではないでしょうか。
そしてネット経由でこのお店の存在を知ったファンからは「東京に出る機会があるので是非寄りたい」「こちら方面に住んでいるのでとても嬉しい」との声・・・このお店に来ることを目的に王子への来訪者が増えている様子です。
猫好きさんにはもちろん、オリジナル商品も多いので、気の利いたプレゼントとして喜ばれる小物が多数並んでいます。「数えたことはないのですが1000点以上はあるでしょう」
「作家さんの作品が生き生きとする空間に」との思いも強く、毎月季節やイベントに合わせてテーマを決めた「展示会」も企画し、飾り付けも模様替えを繰り返しています。「また来たくなるお店にしたいから」

店長さん

■ 生き物の猫は売っていませんが・・・。
王子の街には猫が多いとのこと。「猫が住みやすいのはそこに住まう人達が優しいということ」だとか。お店にも人間のお客様以外に、お気に入りの場所としていつも通ってくる猫たちが遊んでいます。「他のお店にも“看板猫”がいるところが意外と見つかります。猫のたまり場もあったりするので、それらを紹介した『王子ネコMAP』を作りたいんです」

人が人を呼び、猫が猫を呼ぶ。こんな元祖猫商のお店の様子は、“自然や動物との共生”などと大げさに叫ばなくても、それがあたりまえだった日本の良き文化を思い出させてくれます。是非一度、足を踏み入れて下さい。

≪公式サイト≫ 元祖猫商 丸山商店 http://neko-maru.com/
≪予定≫ 新製品やイベントのおしらせ、日々の出来事はブログをチェックして下さい。
≪出来ること≫ もちろん猫情報の提供。また、店内に写真の展示スペースをご用意しています。多くの方にかわいい姿をご紹介ください。好きな王子の活性化のためならお役に立ちたいです。
≪欲しいもの≫ 「週間猫店長」募集中です。ご自慢の猫ちゃんをご推薦下さい。また、昭和を感じさせるインテリアやアイテムを探しています。古くなったからと捨てずに、是非お声掛けください。

※インタビューを振り返って
「地元が大好き、地元でお店を」と、とってもジモティーな発言がサイトでも印象的だったので、勝手にてっきり王子の住人だと思いこんでいたのですが・・・実は「新田(しんでん)」(足立区)の方でした!!そうか、「地元意識」というのはその人の生活、行動パターンで形成されるものでしたね。王子を地元と慕うのは行政区を超えて存在するんだということを改めて教えてもらいました。



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★自ら「見て習う」心が大切
他社の良いところを学び、吸収しオリジナル製品を提供していく事は自らの成長にも繋がる事
・・・株式会社 王子デザイン 代表取締役 増子 裕章さん

「王子をデザインする会社」という訳ではありません。
王子本町で営業する、“企画提案力を身につけた学生服メーカー”です。
もともとは「洋裁工技術者養成所王子デザイン」という社名で、「人づくり=人材育成」を目的にしていましたが、継承すべき縫製技術の基本を若者に教えることが出来るということは、優れた技術力を有しているということで、品質の高い製品をつくる縫製メーカーとして発展しました。
技能コンテストでの入賞や北区からの表彰、東京マイスター(東京都優秀技能者)を受賞するなど技の伝承とすぐれた技術者の輩出に励んでおられる増子さんをお訪ねしてお話をお聞きしました。
王子デザイン 増子 裕章さん

■ 「学生服」に特化した強みを持つ
最近は、進学する学校を選択する要素に「どんなデザインの制服か?」というのが大きなウエイトを占めるようになりました。学校側も学校のイメージ作りに懸命です。少子化傾向にあり、数量としては厳しい条件ですが、潜在的に需要は継続してありそうです。また大きなデザインの変更は無くても生徒の要求をいち早く形にして、細かい部分を改良したり、取り扱いアイテムを増やしたりなどの企画・提案力により業績を維持しているとのことです。学生服は、フォーマルな場所にもふさわしいと同時に、若い人の毎日の運動量にも耐えられる堅牢性を兼ね備えていなければなりません。また、想定外の使われ方にも対応しなければならないのが大変なところ(ポケットの使い方、スカートの折り込み方・・・)。飾りであるワッペンも縫い付けるのではなく、着脱式が好まれるため、金型づくりの出来る工場を探し、オリジナル製品を開発して注文に応えています。また、最近は、「どうすればうまく着こなせるか」ということ自体を教える「服育」というものも必要になってきているとのこと。生徒の関心事も高いので、改めて素材の特性や服飾そのものへの指導力も重要なのだそうです。

■ 日本人は「制服」が好き?!
「個=個性」を大切にするという欧米は、服で人を分類することは敬遠されるようです。あくまでも「個性の追求」が大切な自由主義であり、特別な職業以外は制服というものを受け入れません(だから逆に制服がシンボル化される)。日本では巷に制服が溢れているという状況ではないでしょうか?学校や会社組織で行動する際、まずは協調性が問われそれを乱す行動は「悪徳」であること。みんなと同じようにしていることが大事という規範が前提にあります。その制服にふさわしい行動が求められ、本来の自己主張は目立たない所で工夫するという、ある意味高度な精神の領域が存在しているのが日本社会です。生徒を指導する学校側も一瞬にして対象を区別できる制服は、セキュリティの面からも重宝です。もちろん仲間意識づくりに役立ちますし、デザインなどが共感を得られれば「あこがれ」の対象にもなります。多くを語らずとも、袖を通すだけで行動そのものが既定される効果を持つ「服装」の機能が、実はうまく組み込まれている社会といえるのではないでしょうか?
「学生服はその素材からしても、贅沢に作られているのです。耐久性や色を一定に保つことも実はとても労力がかかることなのです。」「トータルして考えれば経済的です。」これらの説明に、学生服という分野では、時代とともに微妙な変化を先取り出来る企業の存在がそれを下支えしていることを知りました。

■ 王子は民間紡績発祥の地・・・
明治時代の初期、日本で最初の民間紡績会社のひとつ「鹿島紡績」が王子で大規模な工場を稼働させていました。それが経緯となり製紙工業もこの地域で始まることになったのです。「いとへん」の産業が勃興し、近代日本の産業を発展させました。
現代に高度な縫製技術を継承できるこの会社が王子で成長を遂げたのは、「たまたま友人が住んでいたから」という土地ではあれ何か必然性を感じてしまいます。
同社に残る「創業者である先代の作品」を見ることが出来ました。「この丁寧さは今では真似が出来ない」とのことですが、その「お手本」を若い人に見せられるということだけでも十分に価値のあるものです。「見ればすぐ出来る訳ではないけれど、見たことのないものは出来ない」から、技術を見て習う前に、素晴らしい制作物そのものを見る経験も重要だと思います。「駄目なものは、ダメ」と言い切る職人意識がきちんと伝わる前提かと思います。
スーツ スーツ スーツ
【それぞれクリックすると拡大画像が見られます】

■ 新しい人材育成の開発には、法律の改定も必要?!
お話しを進める中で「労働時間」と「技術習得時間」の案配が難しい中で技術者養成には苦労が多いことも解りました。また「業界の市場はアジア全体に広がっているので、最低賃金も同じレベルで勝負しなければならない難しさがある。」「高度な技術を伝承できる強みのある日本はもっと人材育成に力を入れる必要がある。」「もっと企業と専門学校がコラボレーションすべきだ。」「職を探す人と会社の需要をうまくマッチングさせられる仕組み作りが必要」等など、業界を超えた課題を克服する提案がいくつも飛び出してきました。ここにも「養成所」という前身を立ち上げた先代の想いが強く引き継がれているようです。「本当は自分で学校もつくりたい」・・・そんな力強い言葉も聞くことが出来ました。

そもそも昔の日本には「学校=学問」と「企業=職業」の間に「養成」する場所が独自に用意されていました。「マニュアル化」では難しい微妙な綾(あや)や、定規を使わず計測できる感覚など、各々の素材を活かせる能力は、単にモノの制作技術にとどまらず人間関係にも通ずる「ひとづくり」が出来る仕組みを世の中が持っていたのです。これからの時代、改めて「養成所」機能を復活させることが問われているのではないでしょうか?
見せることの出来る職人がまだ存命の今なら、技の伝承がまだ出来る。このことは、ある意味日本社会の使命とも言えるのではないでしょうか?!

≪公式サイト≫ 株式会社 王子デザイン:http://www.oji-design.co.jp/
≪予定≫ 企画営業職やソーイングスタッフの募集
≪出来ること≫ 学生服の企画、制作、販売。一貫したサービス。
≪欲しいもの≫ 専門学校や新しい制度など、人材育成を容易に出来る仕組みづくりを共に実践するパートナー

※インタビューを振り返って
最後に「王子の街は住みやすくて好きです。人のつながりが自分を育ててくれました。昔は街の中でも職人同士のこだわりが各々の生き方にも影響し合っていたようです。今それを望むのは難しいのかもしれませんが、地域の良さのPRはもっとうまくするべきですね。」とのコメント!まさにこのプロジェクトの目指すべきことを言われたようで、背中を押された気持です。


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